夏になると子どもの脱水症を防ぐためにスポーツドリンクを与えることも多々。でも実は汗をかいたらスポーツドリンクを飲むのは注意が必要。本当に脱水症に効果があるのか、他に弊害がないのかを検証しました。
実はスポーツドリンクは脱水症にあまり効果がないと言われています。スポーツドリンクには糖分が多くナトリウムが少ないためです。また、スポーツドリンクはその糖分により虫歯になったり、その酸によって歯をとかしてしまう危険も含まれています。糖分も多いので肥満になるリスクも高くなります。スポーツドリンクはあくまでジュースなどと同じ嗜好品としてとらえましょう。
では夏の脱水症状を予防するのに、普段どんな飲み物を用意すればよいのでしょうか。まず、のどが渇く前にこまめに少量ずつ水分補給することが大事です。普段子どもに与えるなら、糖分やカフェインのない水やお茶などを用意してください。
ミネラルやカリウムが含まれている麦茶や、ミネラルや鉄分、カリウムまで含まれているルイボスティーもおすすめです。それに加え、汗もかくような状況なら、塩分をとることも忘れずに。市販の塩分タブレットやあめ、経口補水液もおすすめです。
経口補水液でなくても、味噌汁でも水分と塩分をとることができます。味噌汁は日々の食事に取り入れたりするのがおすすめです。
脱水時には便利な経口補水液は、すぐに入手が困難なこともあります。薬局が近くになかったり、コンビニにはおいてなかったり…。でも実は家でも簡単に手作りすることができます。
水1リットルに対して食塩3g(小さじ1/2)、砂糖40g(大さじ4と1/3強)をよく混ぜて出来上がり!レモンやグレープフルーツなどの酸味を加えるとさっぱりと飲みやすくなります。冷蔵庫で保存して、1日で飲みきるようにすれば安心です。多すぎるという場合は半量の500mlで作ってみてください。
というわけで、夏の脱水症予防に子どもに甘いスポーツ飲料を飲ませるのは危険!こまめに水やお茶など適切な飲み物で水分補給し、汗をかいたときには塩分の摂取を心がけましょう。この機会に手作りで健康に良い経口補水液を試してみるのもおすすめです。