慢性的なアレルギー性鼻炎に悩まされていたので、都内の大学病院で手術をしてきました。
主に、鼻中隔湾曲症の手術と副鼻腔炎の膿を出す手術です。
気になったのは費用がいくらかかるのか?
なぜなら、大学病院で最初に罹った先生に聞いたときは10万円くらいと言われたはずなのに、最終的に手術担当の先生に聞きそびれ看護婦さんに調べてもらったところ、保険の3割適用した額で42万円と言われたから。
「えっ、10万円から42万円に跳ね上がるってどういうこと?」
「限度額適用認定証を提出すれば、もっと抑えられるの?」
「入院するの1週間後だけど、限度額適用認定証の発行は間に合う?」
と焦りまくったので、今回実際に支払った額と、限度額適用認定証の申請方法を紹介します。
これから手術を検討している方の費用の面で、少しでも不安が解消されると幸いです。
実際の手術後の記録は書きブログで綴っていますので、参考にしてみてください。
私が受けた手術内容としては、
・内視鏡下鼻中隔矯正術
・内視鏡下鼻腔手術
・内視鏡下鼻副鼻腔手術
おおまかに言うと、鼻が曲がっているので治すのと、副鼻腔炎の膿を掻き出すのと、鼻腔の腫れている粘膜をカットしてスッキリさせるというところ。
全身麻酔の手術で、4時間程で終わりました。
入院期間は4日間。
手術前日の入院だったので、術後2日目の午前中に退院しました。
ベッドは、差額ベッド代0円の6人部屋でした。
費用ですが、最終的に言われた3割負担で42万円ということになると、実際には100万円超えの手術になります…!
そこで高額医療の場合、窓口負担を減らせる「限度額適用認定証」を急遽手配し、窓口で支払う医療費音自己負担額を減らしました。
すると、70歳以下・適用区分イのカテゴリーに当てはまり、実際に窓口で支払った費用は17万4200円!
高額ではあるものの、ほっと胸をなでおろしました。
「限度額適用認定証」に関してはあとから詳しく説明しますが、ざっと計算すると実際の医療費はなんと約124万円!!
なんて高額な手術。
はっきり言って命に係わる病気でもないのにとんでもなく高級な手術。
それだけ技術を要するのかもしれません。
限度額適用認定証とは、あらかじめ高額医療費が予測される場合に前もって病院に提示することで、窓口で支払う医療費負担を減らす制度です。
年末調整のときに医療費が高額になった場合に申請すると戻ってくることがありますが、「限度額適用認定証」を提示することで、その分を予め支払わなくてすみます。
窓口で実際に支払う自己負担限度額は、年齢と所得区分によって決められています。
〇年齢が70歳未満の場合
適用区分 | 所得区分 | 自己負担限度額 |
区分ア | 報酬月額83万円以上 | 252,600円+(入院診療費-842,000円)×1% |
区分イ | 報酬月額53万円~79万円 | 167,400円+(入院診療費-558,000円)×1% |
区分ウ | 報酬月額28万円~50万円 | 80,100円+(入院診療費-267,000円)×1% |
区分エ | 報酬月額26万円以下 | 57,600円 |
区分オ | 低所得者 | 35,400円 |
さて、今回利用した「限度額適用認定証」ですが、加入している健康保険組合に申請して発行してもらえます。
国民健康保険の方は、市町村の担当窓口で対応してくれます。
私の場合は、主人の健康保険組合に連絡し、1週間後の入院時には受け取りたい旨を伝え、最短ルートで申請しました。
その方法は次の通りです。
①健康保険組合のHPから「限度額適用認定証」の申請用紙を自宅でプリントし、必要事項を記入し、捺印。 ②ポストイットに「〇月〇日から入院する予定なのでその前日までには送ってほしい」旨を記入し、申請用紙に添付。 ③返信用封筒に自宅のあて先を記入し、速達切手も貼ったものも同封。 ④速達郵便で健康保険組合に郵送。 |
この方法で入院までに「限度額適用認定証」が間に合いました。
各組合によって方法は異なるかと思いますが、参考になればうれしいです。
鼻中隔湾曲症の手術は、決して安いものではありません。
しかし、この手術を受けて長い間苦しかった鼻炎とお別れできるなら妥当な金額なのかもしれません。
間に合うのであれば、限度額適用認定証を申請することで、少しでも窓口負担を減らせると安心です。
費用で不安な場合は、病院の入退院窓口でも確認してみてください。
費用の不安は払拭してから、大変な手術に臨みましょう。